みみコプター、ぶるんぶるん! 才気
爆発「ねぇやん」さんデザインのTシャツです。
欠け耳のハチワレさんが、そのふっくらした両手に抱いているのは、
「町」。
家があって、公園のある、町。
そして、その町には、猫が住んでいる。
「家」はもたないけど、町の人から愛されている猫が、住んでいる。
あるいは、少なくとも、疎まれることのない猫たちが。
Trap=捕獲して、
Neuter=不妊・去勢手術をして、
Return=住んでいた町に返す。
欠け耳(=耳先カット)は、この3つのステップを経たしるしなのです。
彼らは、「殖える」ということは、ない。
彼らは一代限りの野良として生きていくわけです。
「町」の人とうまく折り合ってゆける存在としての、
地域猫です。
勝手に捕まえて勝手に手術して、おまけに耳までちょん切るなんて、
ニンゲンの横暴かもしれませんが、
「町」には、猫がきらいな人だって住んでいるわけで、
花壇をトイレにされて怒り心頭!という人だって住んでいるわけで、
そういう人たちと、猫らのいのちを、ギリギリ両立させる手段として、
このTNRの運動は、徐々に各地に広がりつつあります。
この運動が広がってゆけば、
「餌なんかやるから増えて困る!」という非難は的外れになります。
増えるとすれば、それは
あらたに捨てられた猫ですもの。
猫らのせいではありません。
餌やり人のせいでもありません。
捨てるニンゲンが、断然断固、200パーセント、悪い。
という次第で、現時点では、これが最良の解決策ではないかと思います。
そんなTNR運動を促進するために奮闘していた大阪のとある鉄工所の社長さん。
(⇒
★今日の猫)
その意気に感じたねぇやんさんが、このたびデザインを引き受け、
こんなすてきなTシャツを作って売り出してくださったのでした。
私は
ウリ猫とおそろいの灰色を購入。
腹面積の大きなオットには、宣伝効果倍増めざして最大膨張色の白をチョイス。
この夏は、せっせと着て歩いています(歩かせてます)!
**
ねぇやんさんのお書きになる
飯の為ならなんでもするズラ!は、ほんとうにすばらしい。
保護犬ゴン太郎くんをメインキャラクターに、
虚実入り乱れて、大爆笑必至の写真とお話がてんこ盛り。
しかも、毎回かならず、保健所などに保護されたワンコニャンコの写真がつきます。
――老いて、病んで、捨てられた猟犬。
「流行」の波から振り落とされたコーギーやミニチュアダックス。
明るい眼をした無邪気な子犬。
いっさいの交流を拒むように、背を向けてうずくまる猫。
彼らはスチールの部屋を一つずつ移動させられ、
期限までに引き取り手が現れなければ、......殺されます。
ねぇやんさんは、ガハハハと高笑いしながら、
ファンの首根っこをつかまえて、それらの写真の前に引き据えるのです。
見ろ。
ニンゲンが今このときもしている非道を、見ろ。
忘れるな。**
しかも最近、ねぇやんさんは、自ら保護猫の一時預かりを始められました。
ボランティアさんたちが保健所や保護センターから引き出したいのちを、
里親さんに引き継ぐまでのお世話係です。
それが乳飲み子だったりすれば、そりゃもうたいへんな作業です。
それにも増して、めでたく里親さんが決まって引き渡すときの、別れのつらさ!
私はたった一度だけそれを経験したことがありますが、
寂しいったら、寂しいったら、寂しいんです!
二度とふたたび引き受ける自信はありません。
そんなヘタレな私からのラブコールは迷惑なだけでしょうが、
ユーモアと侠気にあふれたねぇやんさんが、私は大好きです。
こんな片隅で小さく旗を振ることしかできませんが、
精一杯の声援を送りたいと思います。
ウリも よのなかの やくにたつ ねこに なるにゃ。 うむ。
おたがい、自分にできることを、
ちみちみ、がんばってやっていこうな。
さあさあ、
ぜっひ、
飯の為ならなんでもするズラ!へ!
きっとあなたも、惚れますゼ。
ついでに下の扇風機をぽちっとひと押し、
当ブログのランキングも上げていっていただければ幸いです。
==9月22日加筆==
「ねぇやん」は「ねえやん」ではなく「ねぇやん」なのでした。
ファンだとか言いながら、表記を間違えておりました。
本日気づいて大あわてで訂正いたしました。失礼いたしました!